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伝統の中の革新 有山長佑 −迎えた作陶60年−

有山長佑(ありやま ちょうゆう)1935年、鹿児島市出身。

長太郎焼本窯・4代長太郎。日展特別会員。多摩美術大学彫刻科卒業後、マネキン会社の研究所につとめ、昭和27年に帰郷、家業の焼き物を始めた。ノルウェー留学を経て「長太郎焼」と向き合い、作陶を本格化。それと同時に自身の自由な表現を追求し陶芸展に出品、研鑽を積んだ。初期のオブジェ風の前衛陶芸から次第に伝統を踏まえた身近な器に取り組むようになる。貫入のある伝統的な白薩摩に線刻・呉須の絵付け、単純化した文様を金盛りで彩る。あるいは黒薩摩・白薩摩に足付を施す。マットな「雪」のような白を纏った白薩摩。そして16年かけて開発した錦江湾の青を追求した「蒼碧釉」では、白薩摩に「青の世界」を提示した。いずれの作品の形態も彫刻的・感覚的でありながら、伝統的な「手捻り」を独自の形態に引き寄せて造作することを忘れない。
有山長佑の約60年にわたる「伝統の中の革新」を追求した作品群である。(公式HPより)

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