2015.1.4(日)〜2.28(土) 『海老原喜之助・岩下三四・大嵩禮造展 −三者三様の個性的な表現−

 海老原喜之助・岩下三四・大嵩禮造は、鹿児島の美術界の発展と後進の指導に多大な貢献をしました。

 デッサンは絵画それ自体であるという海老原喜之助、最初の仏留学から膨大なデッサンを抱えて帰国し、海老原を驚かせた大嵩禮造、デッサンは線の勉強であると鹿児島大学の学生に教えた岩下三四。
 三者三様に自分の表現を追求したデッサンにフォーカスします。作品の核となるデッサンから学ぶものは大きいのではないでしょうか。

展示作品 海老原喜之助「新春」「花の精」他15点 岩下三四「桜島南岳」「桜島雪」他10点 大嵩禮造「極めて私的な時間」「青い部屋」他15点

観覧料  一般500円 高・大学生300円 小・中学生200円
(常設展もご覧いただけます。)

展示風景1
海老原喜之助
展示風景2
岩下三四

海老原喜之助 (1904〜1970)

海老原デッサン

 1904年鹿児島市に生ま れる。18歳で渡仏。藤田 嗣治の薫陶を受けパリで 次代の画壇を担う画家とし て注目される。藤田の天才的素描力の影響を受けた海老原の画業はデッサンから始まると言っても過言ではない。海老原は、恩師の名を辱めないよにと生涯素描癖に取りつかれた。

  コレクションの中から新春にふさわしい、着彩の作品を展示します。油彩画にも匹敵する海老原のデッサンをご覧ください。

 

岩下三四 (1907〜1999)苗代川

 1907年大島郡喜界島に生まれる。鹿児島師範を卒業後暫く教鞭をとるも、その後上京し熊岡研究所の三羽烏の一人として名をはせる。終戦後帰京し鹿児島師範に招かれ、以来鹿児島大学で24年間学生と過ごした。カラリストとして豊かな色彩の油彩画と共に、デッサンにおいても柔らかい線を自由に使って風景や人物を軽妙に描いている。岩下のデッサンを見る機会は多くはない。

 今回当美術館では初めての展示となる作品も含まれています。鹿児島の美術教育に多大の貢献をした、岩下の作品を堪能していただける事でしょう。

大嵩禮造 (1934〜2003)

大嵩デッサン

 1934年鹿児島に生まれる。1960年南日本海外派遣美術留学制度の第一回生として渡仏。藤田嗣治・海老原喜之助らの薫陶を受けた。岩下三四の後を引継ぎ、鹿児島大学で後進の指導にあたった。

 おしゃれでモダンな雰囲気に溢ています。生涯こだわった「白」がデッサンにも効果的に用いられています。