『 大嵩禮造の源流をさぐる展 』 2010.1.6(火) - 2.28(日)

 

平成 22 年の新春企画 『大嵩禮造の源流をさぐる展』を下記の通り開催いたします。

画家としての出発点である『碑』シリーズから、大嵩自身の精神風土を表出した『回帰』シリーズまで、出発点と帰着点から大嵩禮造を読み解く作品展となっています。

それぞれ異なった色彩・フォルム・マチエールそして空間構成の中で一貫して流れているものは何であるのか、その源流を探ります。

展示作品

『森へ堕ちる』 『花の碑』 『祭り』 『サーシャの想い』 『回帰別れ』 『絶筆』等 約 30 点

観覧料 大人 500 円 高・大学生 300 円 小・中学生 200 円
*常設展も観覧できます

 

 




『大嵩禮造の源流をさぐる展』 に思う 館長・児玉利武

大嵩禮造の画業には3つの大きなシリーズに分けられます。

すなわち『碑』 『グラスボックス』 『回帰』シリーズです。

今回の展覧会には、初期の『碑』シリーズと晩年の『回帰』シリーズを中心に 30 点余りの作品を展示しています。

『碑』は 20 歳代後半に描かれたシリーズで、白にこだわり乾いた世界を追及した、大嵩の原点とも言える堅固な構図の抽象画です。

また『回帰』は 50 歳代後半から亡くなるまで描き続けたシリーズです。大嵩は自分自身の原点に回帰しょうと、更に透明感のある白と黒を使って、心象風景を半抽象的に描いています。

もう 1 つの『グラスボックス』シリーズは文字通りにガラスの箱でガラスの冷たさ、鋭さを表現したハードエッヂな抽象画で、極めて透明感のある白と引き込まれるような美しい青で描かれています。

全てのシリーズを通してみると、大嵩の源流にあるものは透明感の強い白色と確かな構図といえるでしょう。

かつて大嵩は「私の色は白であって、青や赤は白を美しく見せるためにある色です」と語ったことがあります。

大嵩ブルーと呼ばれている青もその範疇を出ないと言うことでしょう。

200 号の作品『絶筆』の前に立つと生前の思い出が次々と脳裏に浮かび、色々な想像をかきたてられます。

2 羽の白と黒の鳥は何を意味しているのでしょうか。

そう言えば 23 歳の時の作品『森に堕ちる』にも同じように 2 羽の白と黒の鳥が描かれています。

不思議なことです。

 

 

森に墜ちる 1958
祭り 1965

glass box 72-1 1972

回帰対話 1989


『大嵩禮造の源流をさぐる展』 作品のご紹介 16点